女の家
ぺいぱばっくらいたー
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990円(税込)
本の説明
東京銀座の裏通りにある妾宅で、折竹雪枝がガス中毒死した。事故か自殺か、それとも他殺か――。老練な刑事・小柴と老獪な女中・乃婦、二人の語りが交差し、炙り出される意想外の真相とは。陰影のある文体で人間心理を巧みに描き、澁澤龍彦、種村季弘らに愛された著者による代表作。〈解説〉堀江敏幸
日影丈吉・著 1908年、東京生まれ。作家。アテネ・フランセ卒業。フランス語教師、料理の研究指導などを経て、四九年『かむなぎうた』で作家デビュー。五六年『狐の鶏』で日本探偵作家クラブ賞、九〇年『泥汽車』で泉鏡花文学賞を受賞。その他の著書に『真っ赤な子犬』『内部の真実』『応家の人々』『名探偵 WHO'S WHO』などがある。1991年没。