東京 神保町で展開するシェア型書店
言の葉書房
歴史上の人物が辿った道を自分の足で歩いてみた。そこには私の知らない世界があった。
実に多くの伝承が、あちらの村、こちらの里 の隅々にひそかに伝えられていたのである。
歴史家は一べつも与えないであろうそれらの伝説をたよりに、好きな人物をえらんで書いている中、たとえば業平に出会うと、しぜん小野小町が知りたくなり、世阿弥に誘われて、 蟬丸が現われるといった工合で、いわば先方から出向いてくれた感じがする。
白洲正子