ナショナル・ストーリー・プロジェクト 2
神保町普通の人たちの普通じゃない話
作家ポール・オースターが一般の方から募集した、思わぬ出来事や奇跡のような話。 この本を読むと普通の人生ってなんだろう?という気にさせられます。 短い話が多いの…
元お嬢様のリョウコ(ヤマザキマリさんのお母さん)の人生は波瀾万丈でした。
ヴィオラ奏者として身を立てようと、親が引き止めるのも聞かず、単身北海道に移住。その後、結婚し、長女を出産するのですが、2年後には夫が病死。その後、再婚し、次女を産むのですが、海外赴任の夫とのすれ違いから、離婚。それ以降、一家の大黒柱となり、女手ひとつで、2人の幼な子を育てていくのです。
しかし、ここでリョウコさんが素晴らしいと思ったのが、貧しい生活が続いても、ヴィオラを捨てなかったこと。
子供の先生や近所のお母さん達に子供達の面倒を見てもらいながら、ハイエースを自ら乗り回し、生徒が待つ土地まで赴き、講師として生活費を賄っていたのです。
子供達も、母親がいない寂しさを感じていたとしても、お母さんがいきいきと仕事に打ち込んでいる様子を見て、子供ながらに誇らしく思っていたのではないかと思います。
貧しくても、底抜けに明るく、たくましく生き抜く姿は、私たちに勇気を与えてくれます。