冬の夜ひとりの旅人が
ひさかたの
中古
880円(税込)
本の説明
「、、あなたは、、かきわけるようにして店の中を進んで行った。、(中略)、そこには読まなくてもいい本が、読書以外の用途のために作られた本が、書かれるより以前にもう読まれてしまっているというような類いに属する限りでは開く必要さえもなくすでに読んでしまったとも言える本が、長々と展開しているにすぎないことを知っている。こうして最初の防壁を突破すると、」冒頭、本屋で目的の本へと辿り着くまでにあなたが如何にして襲いかかってくる本達を蹴散らしてゆくかの描写には抱腹絶倒!記憶によれば丸谷才一が「遊び時間」の中でこの部分の文章の力を取り上げていたように思います。