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残光そこにありて

時代小説SHOW

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1,540円(税込)

本の説明

小栗忠順の数奇な人生  2027年のNHK大河ドラマ「逆賊の幕臣」は、幕末に日本の近代化に尽力しながらも、明治新政府により逆賊とされた小栗忠順の生涯を描くという。  本書は、名門旗本の嫡男として御書院番に任じられた忠順が、御番入りする所から始まる。後に目付として遣米使節に選ばれ、米国を見聞した忠順は、金銀流出問題への対応や造船所の建設を進言する。しかし、直言を辞さない性格から、勝海舟らとたびたび対立し、幾度も職を辞している。勝が最後に言い放った言葉も衝撃的だった。  妻・道に「どう生きたいのか」と問われた忠順は、「百年後の人々にとっての“ネジ”になりたい」と語る。一本のネジは彼が米国で手に入れた近代化の象徴であり、宝物でもあった。幕府の存亡に際して、旗本の矜持と家族への優しさを失わなかった幕臣の姿を描出した本書は、著者の新しい代表作となるだろう。
残光そこにありて 画像1

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