ほんまる神保町
棚主
紹介

棚主ページに戻る

人よ、花よ、(上)

時代小説SHOW

中古

1,650円(税込)

本の説明

楠木正成の遺児が見た夢  終わりの見えない南北朝の対立。軍神・楠木正成の嫡男、多聞丸(後の正行)は、「忠義とは何か」に悩みながらも、ひとつの結論に至る。だが、父亡き後、英傑の妻という誇りを支えに子どもたちを育ててきた母に、その思いをどう伝えるか、葛藤を抱えていた。  多聞丸は夜ごと、母とともに父の戦の歩みを回想し、湊川の戦いの直前に父から託された言葉を語る。その言葉に導かれるように、「北朝に降る」という決意を明かす。戦をもっとも早く終わらせる道だと信じて。  北朝との和議を目指し、楠木一族が心をひとつにする中で、多聞丸は囚われた仲間を救うため、凶悪な悪党と戦い、北朝方の高師直の手勢に襲われた南朝の女官・弁内侍を助ける。激動の時代を生きる若者の、冒険に満ちた日々が活写されていく。皇国の英傑でも、悲劇のヒーローでもない。ここには、花を楽しむ一人の若者がいた。
人よ、花よ、(上) 画像1

棚主ページに戻る