フラニーとズーイ　村上春樹訳

エゴだらけの世界に欺瞞を覚え小さな宗教書に魂の救済を求める妹フラニー……兄ズーイは才気とユーモアに富む渾身の言葉で、自分の殻に閉じこもる妹を救い出す。 (新潮文庫版裏カバーあらすじより抜粋) 村上春樹の〈投げ込み特別エッセイ〉付 このエッセイの長ヴァージョンが新潮社のwebページにも掲載されてます。是非併読を。以下はそこからの抜粋です。ー訳者としては、これからも時代を超え、この『フラニーとズーイ』が、古典として、また同時代的な意味を持つ作品として、長く読み継がれていくことを望む。、.、(中略)、、 内容的に、たとえば『キャッチャー』と比べて、決して万人向けとは言えないところはあるかもしれないが、小説好きの人なら人生の中で一度、あるいは二度、読んでみるだけの、それもゆっくり時間をかけて読んでみるだけの価値のある希有な作品だ。